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クリプトン、「公序良俗に反する」ミク作品をニコ動から削除 判断基準も公開

» 2008年01月28日 19時09分 公開
[ITmedia]

 クリプトン・フューチャー・メディアはこのほど、「初音ミク」を使って制作され「ニコニコ動画」で公開された特定の作品が、「公序良俗に反する内容だった」とし、同社が要請して削除したことを明らかにした。

 一般ユーザーから同社に「公序良俗に反する歌詞を含む初音ミクの作品がニコニコ動画に投稿されている」と通報があり、確認したところ「初音ミクのイメージを損なう恐れがある」と判断。1人のユーザーが連続的に投稿しており「黙認のレベルを超えていると判断せざるを得ない」と削除。「ピアプロ開発者ブログ」で発表した。

 同社は「初音ミク」「鏡音リン・レン」など「VOCALOID」シリーズの使用許諾契約書で、「VOCALOIDで制作した楽曲に公序良俗に反する歌詞が含まれる場合は、公開・配布を禁じる」としている。

 特に「キャラクター自らが性的表現やバイオレンス・グロテスクな表現をしているようにとらえられる場合や、視聴者が困惑したり、嫌悪感を抱く可能性がある場合は、製品やキャラクターのイメージに悪影響がある」として公開・配布を禁じる。判断基準の1つは「テレビ放送できるかどうか」といい、ブログには民放連の放送基準を抜粋して掲載している。

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