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1秒で充電するキャパシタ技術、三菱電機が開発

» 2008年02月07日 20時13分 公開
[ITmedia]

 三菱電機は2月7日、大型の電力用キャパシタの実用化を容易にする要素技術を開発したと発表した。大電力発電にも対応可能な電力貯蔵デバイスへの応用が容易になるとしている。

 キャパシタは内部抵抗が比較的大きいため、従来品は充電に10秒程度かかる。新技術では内部抵抗の低減などにより、業界最速となる1秒に短縮。大型モーターの回転による発電でも、ピーク電流を無駄なく回収できるようになるという。

 また耐電圧を従来の2.7ボルトから3.0ボルトに向上。キャパシタの蓄電エネルギーは電圧の2乗に比例して増えるため、従来に比べ蓄電エネルギーを増大可能になった。また低コスト化が可能な電極も開発した。

 今後は低コスト化を図るなどし、自社製品に順次導入していく。

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