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MS、Officeフォーマットの仕様を公開

» 2008年02月19日 14時02分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftが、Officeバイナリ文書をXMLベースのフォーマットに変換するツールを開発するオープンソースプロジェクトを開始した。それに合わせ、バイナリ文書フォーマットの仕様も公開した。

 このプロジェクトは、.doc、.xls、.pptなどのOfficeバイナリ文書を、Microsoftが最新版Officeで採用している新フォーマット「Open XML」に変換するツールの開発を目指している。プロジェクトはSourceForge.net上に置かれ、BSDライセンスが適用される。

 これに合わせてこれらバイナリ文書フォーマットの仕様も公開。これまでは、この仕様を閲覧するにはMicrosoftに請求しなければならなかったが、Webから自由にダウンロードできるようになった。これらの資料はOSP(Open Specifications Promise)の下で配布され、使用者はMicrosoftの訴訟の対象にならないことが保証される。

 これらのプロジェクトは、標準化団体Ecma Internationalで国家代表機関が提示した懸念に対処するものだとOfficeプログラムマネジャー、ブライアン・ジョーンズ氏は説明している。Microsoftは現在Open XMLの標準化を推進しているが、各国の代表機関は、他社がOfficeバイナリフォーマットをOpen XMLに変換するのが難しいとして懸念を示していた。

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