ユーザーから募集したユニークな動画作品に賞を授与する「第3回 国際ニコニコ映画祭」の受賞作品が2月25日に公表された。ITmediaもスポンサーとして参加し、記者も審査を見学。「ITmedia賞」を授与させてもらった。
応募総数は184作品。そのうち、数分〜10分程度のショートムービーや、数十秒の一発ネタ、アニメ、CG、「初音ミク」を使った楽曲作品など17作品がノミネートされ、審査会に進んだ。
審査員は、手塚眞さん、松嶋初音さん、西村博之さん、スメリーさんというレギュラーに加え、ゲストとしてサンプラザ中野くんさん(「サンプラザ中野」から改名)と、浜松医科大学教授の木村通男さん、ユーザー代表のニート鈴木さんが参加。木村さんは、毎回1人呼んでいるという“権威枠”――映画祭を権威づける役割だそうだ。
会場に入ってまず驚いたのは「プロっぽい」ということ。簡易機材とはいえ、立派な動画カメラや編集用機材が据え付けられ、何人もの動画作成スタッフが立ち働いていた。
候補作品の質も高い。裏返すと、プロを目指す作家の作品のようで「一発ネタでも質が低くても、何でもいいから思いつきで作って投稿する」という、ニコニコにしかないような作品は、あまり多くなかった。
審査も「映像が美しい」「技術がすばらしい」「音楽的にはいい」「もうひとひねりほしい」などなど、“誰とっても完璧に面白いか”や、“プロの作品として通用するか”という目線で進行していった。
大賞作品「カッコイイ、眼鏡の外し方」は、固定カメラで撮った26秒の一発ネタ。誰にでも分かりやすい面白さが、審査員全員に評価された。
ITmedia賞には、自作楽曲に合わせてけん玉の技を披露する「剣玉遊技」を選んだ。楽曲から出演、映像編集まで(おそらく)1人で行っているところや、「テレビデビューできるほどの技ではないかもしれないが、隣の誰かができたらすごいと思う」というレベルの技、顔をお面で隠しているところなどがニコニコっぽいな、と感じて選ばせてもらった。
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