米Yahoo!は4月9日、米Googleの検索広告配信サービス「AdSense」を限定的にテストすると発表した。Yahoo!独自の検索結果と一緒に、関連するGoogleのAdSense広告を表示するという。
テストは米国内でyahoo.comでのみ実施され、アフィリエイトサイトや提携パブリッシャーが参加する広告ネットワークは対象外となる。テスト期間は最大2週間で、Yahoo!の検索結果の3%に限定される。
Yahoo!は「株主価値を最大にするための戦略的選択肢を模索している」としているが、今回のテストが必ずしもAdSenseプログラムへの参加やGoogleとのさらなる提携につながるとは限らないとしている。
Yahoo!は1月にMicrosoftから買収提案を受けて以来、対抗策を模索してきた。選択肢の1つとして、Googleへの広告配信委託を協議していると伝えられていた。このほか、News Corp.やAOLとの事業統合も話し合っていると報じられている。
一方Microsoftはこの日、Yahoo!の発表に対して批判的なコメントを発表した。
「Yahoo!とGoogleが正式な契約を結んだら、検索広告市場の90%以上がGoogleの手に入る。当社のYahoo!買収案とは対照的に、市場の競争を著しく減じることになる。あらゆる選択肢を評価するつもりだ」と同社は述べ、同社の買収案は今もYahoo!株主に公正な価値を提供する唯一の選択肢だと主張している。
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