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「携帯フィルタリング、再検討する」とKDDI小野寺社長

» 2008年04月24日 19時05分 公開
[ITmedia]

 「総務大臣の話を聞いた上で、フィルタリングを再検討していきたい」――KDDIの小野寺正社長は「制限が厳しすぎる」との批判もある未成年の携帯電話サイトフィルタリングについて、4月24日に開いた決算会見の席でこう話した。

 KDDIなど携帯キャリア各社は、増田寛也総務相の要請を受けてフィルタリングを強化。今月から、未成年が新規加入する際は、親が不要と申し出ない限りフィルタリングの導入を義務付けている。auは公式サイト以外アクセスできない「ホワイトリスト方式」を導入した。

 だが「ホワイトリスト方式では健全なサイトにまでアクセスできなくなる」といった問題が指摘され、総務省が方針転換。同省の検討会では、有害なサイトだけを排除する「ブラックリスト方式」を基本に、利用者が選べる制度を導入すべき――といった提案が出ている(関連記事:携帯フィルタリング、方式は「利用者が選択を」 総務省が改善策)。

 小野寺社長は「フィルタリングについては、総務大臣から再び話があると聞いている。その状況を見ながら再検討していきたい」と話し、今後、携帯サイトの危険性について中高生などに教育する機会も設けていくとした。

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