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モバゲー好調のDeNA、営業益が2.8倍に

» 2008年04月30日 20時46分 公開
[ITmedia]

 ディー・エヌ・エー(DeNA)が4月30日発表した2008年3月期の連結決算は、売上高が前期比2.1倍の297億円、営業利益が2.8倍の126億円になるなど、「モバゲータウン」の好調で業績が大幅に拡大した。

ディー・エヌ・エーの株価チャートディー・エヌ・エーの株価チャート(1年:縦軸の単位は1000円)

 経常利益は2.8倍の128億円、純利益は2.7倍の67億円だった。今期の連結業績予想は、売上高が420億円(41.2%増)、営業利益が175億円(38.2%増)、経常利益が176億円(37.3%増)、純利益が88億円(29.9%増)。

 未成年者向けフィルタリングサービスの影響については、総務省の要請によるフィルタリング方式の見直しや、第三者機関による「健全サイト」認定が近く始まることなどを考慮し、認定の取得などを前提として今期業績予想には悪影響を織り込まなかったとしている。

ゲームビジネスも強化へ

 モバイル事業の売上高は2.6倍の236億円、営業利益は3.2倍の131億円。そのうちモバゲータウンの売上高が65%(154億円)を占めた。3月末時点で、同サイトの会員数は987万人となり、1年で2.2倍に拡大(4月に1000万人を突破)。3月の月間ページビューは179億と、国内最大級の携帯サイトに成長した。

 モバゲータウンの1〜3月期売上高51億円のうち、純広告・タイアップ広告収入の割合は21%で、32%がアフィリエイト広告、47%がアバター販売によるものだった。

 今期、モバゲーは「総合ポータル」路線を本格化する一方、ゲーム関連ビジネスも強化する。スクウェア・エニックスなどと組み、アイテム課金で収益を上げる新ゲームポータルをオープンした。「ゲームへの関心は強い」(南場智子社長)として、ゲームソフトのパッケージ販売など、ゲームビジネスの可能性について広く探っていく。

 予想売上高420億円のうち、モバイル事業で350億円、そのうちモバゲーは240億円程度を見込む。純広告・タイアップ広告の割合を3割程度に引き上げたい考えで、広告代理店との関係強化などに重点的に取り組んでいく。

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