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P2P検索サイトに1億1000万ドルの罰金――MPAAとの訴訟で

» 2008年05月09日 08時15分 公開
[ITmedia]

 米国映画協会(MPAA)は5月7日、P2Pコンテンツ検索サイトTorrentSpyを著作権侵害で訴えていた件で、TorrentSpyに対し、約1億1000万ドルの罰金支払いと著作権侵害行為の終局差し止めを命じる判決が下されたと発表した。

 この訴訟は、TorrentSpyがP2PソフトBitTorrentを使って交換されている映画や音楽などのコンテンツや、コンテンツの検索機能を提供することで違法なファイル交換を推進しているとして、MPAAがTorrentSpyを訴えていたもの。2007年12月にMPAA側の主張を全面的に認める判決が下されており、TorrentSpyのサイトは2008年3月に閉鎖されている。

 今回の決定は、12月の判決に続く「2度目の決定的な勝利」とMPAA。「TorrentSpyの終了は、映画会社側の明白な勝利。こうした海賊版サイトが、著作権保有者による手厳しい訴訟に直面することなく運営を継続することはできない、ということを示すものだ」としている。

 MPAAによると、映画業界が著作権侵害で被る損害額は年間180億ドルに上る。うち70億ドルが違法なインターネット配信によるもので、残る110億ドルは違法複製や海賊版配布などによるものだという。

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