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東芝、10年度に売上高10兆円・営業利益率5%目指す

» 2008年05月09日 11時45分 公開
[ITmedia]
photo 西田社長

 東芝の西田厚聰社長は5月8日開いた経営方針説明会で、2010年度に売上高10兆円・営業利益5000億円(営業利益率5%)を目指す方針を説明した。NAND型フラッシュメモリ、原子力発電への経営資源の傾斜配分を続けつつ、海外事業の比重を高めていく。

 「デジタルプロダクツ」(PCやHDD、テレビなど)、「電子デバイス」(半導体など)、「社会インフラ」(原発など)の全事業領域で「利益ある持続的成長」を図る。各事業の技術を結集したSSD(Solid State Drive:半導体ドライブ)やCellプロセッサベースの「SpursEngine」を搭載したAVノートPC「Qosmio」、Cellを搭載したテレビなど、各事業が連携した「i cubeプロジェクト」を進めるなどし、新たな需要を開拓していく。

 07年度に52%の海外売上高を10年度に60%に引き上げる。デジタルプロダクツでは、新興国へのPCの販売の強化や、欧米市場でのテレビ事業拡大を目指す。

 10年度までの3カ年で、設備投資は2兆2000億円・研究開発費は1兆4000億円を計画。05〜07年度比で設備投資は5000億円、研究開発費は2400億円上積みする。

 西田社長は「東芝の44事業のほとんどがコモディティー化している。コモディティーで規模の拡大を追わずに利益だけだと、どこかで行き詰まるだろう」と話し、コストカットやサプライチェーンの強化など、「コモディティーを生産するオペレーション」を徹底した上で規模と利益を追求していく方針を掲げた。

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