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EA、Take-Two株のTOB期限をさらに延期

» 2008年05月20日 08時12分 公開
[ITmedia]

 米大手ゲームメーカーのElectronic Arts(EA)は5月19日、米Take-Two Interactive Software買収に向けて進めている株式公開買い付け(TOB)の期限を、5月16日から6月16日に延長したと発表した。EAがTOB期限を延長するのは、4月に続いて3度目。買収価格は1株当たり25.74ドルで、前回から変わっていない。

 EAが確保したTake-Two株式数は、5月16日午後5時(米東部夏時間)時点で、Take-Two株の約8.0%に当たる621万261株。4月17日時点で確保していた643万2787株(全体の約8.3%)よりも減少している。

 これを受けてTake-Twoは、「EAの買収提案は過小評価」との見方に変わりはなく、EAのTOBに応じた株式数が「少ない」ことは、株主がこの見方を支持していることの表れだとコメント。Take-Twoは先に、他社との事業統合など、「EAからの提案以上の株主価値をもたらすあらゆる選択肢を検討する」と明言。人気タイトル「Grand Theft Auto IV」のリリース後に、第三者との間でそのための本格的協議に入る用意があるとしていたが、今回、「実際にそのプロセスを開始した」とも述べている。

 EAのTake-Two買収に関しては、米連邦取引委員会(FTC)が「反競争的である可能性がある」とし、EAに対して情報提供を求めている。EAは、今回のTOB期限の延長で「FTCによる調査手続きの継続が可能になる」としている。

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