携帯電話を過度に利用する若者は、眠りが途切れがちになったり、落ち着きがなくなったり、ストレスや倦怠感を感じやすい傾向がある――スウェーデンのSahlgren's Academyの研究者が報告している。
この研究は、睡眠に問題のない14〜20歳の21人の健康な被験者に対して行われた。被験者を統制群と実験群に分け、統制群は1日に5回未満の通話、5通未満のテキストメッセージ送信を、実験群は1日15回以上の通話、15通以上のメッセージ送信を行った。その後被験者は生活や睡眠に関する質問に答えた。
その結果、統制群と比べて、実験群の被験者の方が落ち着きと注意力がなくなり、刺激のある飲み物の消費が増えた。さらに眠りにつくのが難しくなり、睡眠が途切れがちになり、ストレスや疲労感を感じやすくなった。
研究報告書を執筆したSahlgren's Academyのギャビー・バドレ氏は、携帯電話中毒は増えつつあり、若者は24時間つながっていなければならないという圧力を感じていると述べている。同氏は若者にとって睡眠は重要であるとし、過度の携帯電話利用が睡眠と覚醒のパターンに悪影響を及ぼすという認識を高めることが必要だとしている。
米国睡眠医学協会(AASM)によるよく眠るためのTIPS |
決まった時間にベッドに入る |
就寝時にはリラックスできる環境を整える |
毎晩、一晩中眠る |
就寝前はカフェインを含む食べ物や飲み物、興奮作用のある薬を避ける |
試験や宿題などのために徹夜しない。課外活動に時間を取られ過ぎているのなら、減らすことも考える |
寝室のコンピュータとテレビを消しておく |
空腹でベッドに入らない。就寝前にたくさん食べてもいけない |
就寝前の6時間は激しい運動を避ける |
寝室を静かに、暗く、少し涼しくする |
毎朝同じ時間に起きる |
この研究報告はAssociated Professional Sleep Societies(APSS)の年次学会で発表された。
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