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EAのTake-Two買収は足踏み状態――TOB期限をさらに1カ月延期

» 2008年06月18日 08時32分 公開
[ITmedia]

 米大手ゲームメーカーのElectronic Arts(EA)は6月17日、米Take-Two Interactive Software買収に向けて進めている株式公開買い付け(TOB)について、4度目となる期限延長を発表した。これにより、TOB期限は6月16日から7月18日に変更された。買収価格に変更はなく、EAが「十分かつ公正」とする1株当たり25.74ドル。

 EAが確保したTake-Two株式数は、6月16日午後5時(米東部夏時間)時点で、Take-Two株の約7.9%に当たる613万9824株。5月16日時点で確保していた621万261株(全体の約8.0%)よりも減少している。

 これを受けてTake-Twoは、「EAの買収提案が過小評価という事実は、TOBの期限延長によっても変わらないし、圧倒的な数の当社株主がTOBに応じていないことにも表れている」とコメント。同社は既に、第三者との事業統合も含む「あらゆる選択肢の検討を正式に開始」しており、それらの選択肢により、現在のEAの買収提案以上の価値を株主にもたらすことができるとしている。

 EAのTake-Two買収については、米連邦取引委員会(FTC)が「反競争的である可能性がある」としてEAに情報提供を求めているほか、各当局の承認などの条件をクリアする必要がある。EAは「条件が満たされなければ、当社は提案を中断する権利を有する」としている。

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