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Blu-ray互換で400Gバイト パイオニア、16層の光ディスク開発

» 2008年07月07日 16時14分 公開
[ITmedia]

 パイオニアは7月7日、容量400Gバイトの再生専用光ディスク開発に、世界で初めて成功したと発表した。対物レンズの光学的仕様はBlu-ray Disc(BD)と同じで、BDと互換性を保てるという。技術は記録型ディスクにも応用できるとしている。

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 BDと同じ1層25Gバイトの記録層を16層に積層した。多層の光ディスクでは、再生していない記録層から不要な信号の影響があったり、再生信号が微弱といった問題があり、安定した再生が困難だったが、ほかの記録層からのノイズを低減する技術を開発するなどして克服した。

 微弱信号を高S/N比で読み取ることができる受光素子を光ピックアップに採用したほか、広いレンジで収差を補正する光学素子を採用し、安定的に良好な再生信号を得られるようにしたという。

 13日から米国ハワイで開かれる光メモリの国際学会「ISOM/ODS2008」で発表する。

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