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ニコニコ大会議で行われた「リアルタイム中傷」

» 2008年07月07日 18時44分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 先週のアクセストップは、2ちゃんねる(2ch)管理人の西村博之(ひろゆき)氏が、警視庁から来た、「犯行予告を見つけたら110番通報してほしい」という内容のメールをそのまま2chのスレに張り付けた、という記事だった。メールの最後には「貴社の益々のご発展を衷心よりお祈り致しております」とあり、ユーザーから「警察は2chの発展を願っているのか!」といったツッコミも入っていた。

 ところで、7月4日に行われた「ニコニコ動画」のイベント「ニコニコ大会議2008」は、西村博之(ひろゆき)氏と夏野剛氏の息の合った司会ぶりもあり大いに盛り上がった。会場からはひんぱんに歓声が上がり、人気歌手のライブのようなノリだった。

 イベントの様子は、ライブ配信「ニコニコ生放送」で中継。進行中のイベントの映像に、ネットの向こうのニコニコユーザーからリアルタイムでコメントが書き込まれ、会場の大きなスクリーンにも映し出された。

画像 質問したユーザーの顔は画面の大写しになり、中傷コメントも飛んだ。その後ひろゆき氏がフォローする場面も

 コメントはポジティブなものが多かったが、ひろゆき氏に「くちびるおばけ」とコメントが付いたり、会場から質問したユーザーが画面にアップで映ると、その特徴をあげつらって「ハゲ」「ゆとり」「うぜぇ」など中傷コメントが殺到したシーンもあった。

 ハゲと書かれた人は、しばらく声を失っていたところを、ひろゆき氏がフォロー。中傷コメントに対して自重するよう書き込むユーザーも多かった。本人もそれほど気にしていなかったのか、その後元気に質問をしていてほっとした。

 ニコニコ大会議は、ネットとリアルがシームレスにリンクした稀有な場だった。匿名コメントと生身の人間が直接つながったとき、われわれはどうふるまうべきなのかを、改めて考えさせられる場でもあった。

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