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店頭でCDを作成・販売、専用端末で USENやエイベックスなどが新会社

» 2008年09月04日 07時00分 公開
[ITmedia]

 USENとエイベックス・グループ・ホールディングス、ビクターエンタテインメントなどは9月3日、店頭で音楽CDを作成・販売する事業を行う新会社「ミュージックグリッド」を設立した。来春からサービスを始める予定だ。

 資本金は3億円で、USENが50%強を出資して連結子会社とする。3社に加え、タレントマネジメント会社のケイダッシュや個人も出資しているが、USEN以外の出資比率は非公開。

 過去の名曲やヒット曲を中心にデジタル化。CDショップに設置した専用端末に、USENの業務用ネットサービス経由で楽曲データを配信する。専用端末は店員が操作。顧客からの注文に応じてCDと歌詞カードをその場で制作し、パッケージに入れて販売する。

 発売から一定期間が過ぎたCDは大半が廃盤になり、店舗の在庫がなくなれば販売できなかったが、新サービスは在庫不要で販売できる。CDショップやレコード会社は余分な在庫を抱える必要がなくなり、販売予定数の少ない作品も売りやすくなるとしている。

 店頭の端末を顧客が操作し、好きな曲を入れたCDを制作・購入できるサービスはコロムビアミュージックエンタテインメントが展開していたが、新会社のサービスは店員が端末を操作するのが特徴。「CD完成を待つ数分間、店内の滞留時間が伸び、ほかの商品購入の機会が増える」としている。

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