カカクコムが9月4日に発表したBlu-ray Disc(BD)に関する調査結果によると、BDレコーダーの所有率は11.6%だった。低価格化で普及が進み「比較的近い将来に普及率が30%を超える」とみている。「ダビング10」については半数以上が「導入以降も特に変わらない」と感じていた。
8月18日〜8月25日にかけ、価格.comのユーザー4978人にWebアンケートで調査した。
BDレコーダーの所有率は11.6%で「予想以上の浸透率」としている。「購入したい」と答えたのは16.7%、「購入を検討している」は39%だった。同社は「この2つを合わせると、50%以上が購入を考えていることになり、比較的近い将来に普及率が30%を超える」とみている。「購入の意向はない」は31.5%、「知らない」は1.2%だった。
購入してから1カ月未満から半年未満までのユーザーで6割強を占めた。今春から夏にかけて製品ラインナップが充実し、価格が比較的手ごろな10〜15万円クラスの製品が出てきたため、この時期に購入した人が多かったと同社はみている。
購入理由の最多は「デジタル放送を高画質で保存したいから」(68.5%)。「再生用途よりも、ハイビジョン番組の保存用として購入する意識が強い」という。
「BDに規格が統一されたから」という答えも40.2%あった。「規格統一によってユーザーに安心感が広がったことのほかに、ラインナップの強化や価格の低下、デジタル放送の普及なども大きな理由となった」としている。
購入しないと答えた人で、最も多かったのは「価格が高い」(58.8%)。「記録メディアの価格が高い」(46.5%)、「BDレコーダーの良さが分からない」(32.4%)と続く。
同社によると、BDレコーダーの価格下落は、DVDレコーダーが発売当時と比べてもかなり速く、1年後には現在のDVDレコーダーに迫るまでの低価格化もありうるという。「今はためらっている人も購入を検討するようになる可能生は高い。むしろ問題なのは記録メディアの高さ。25GバイトのBR-R価格が500円程度に下がるには、あと1年程度は必要」と指摘する。
BDレコーダーでのダビング頻度は、「1カ月に2〜3回」が最も多く19.1%。次いで「1週間に1〜2回」(17.2%)、「1カ月に1回」(15.5%)だった。「25GバイトのBDディスクが1枚800円以上するなど価格が高いこともあり、特に保存したいものだけをダビングするのが一般的な使用スタイル」という。
ダビング10を知らない人は全体の8.2%だった。5.5%は「知っているがアップデートできたか分からない」と答えた。
ダビング10の利便性については「導入されて便利になった」(42.2%)を、「特に変わらない」(54.8%)が上回った。「HDD付きレコーダーでは、特に残しておきたいものだけを記録メディアに残すという使い方が主流。HDD内にマスターデータを残しながら何度もダビングする必要性があまりなく、ダビング10の利便性が感じられないのが実情」としている。
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