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ヤマダ電機「LABI渋谷」オープン 

» 2008年09月25日 18時21分 公開
[ITmedia]
photo LABI渋谷

 家電量販最大手・ヤマダ電機は、都市型大型店「LABI渋谷」を9月26日に開店する。近くにはビックカメラが出店しており、激戦は必至。香水やブランド小物などもそろえる渋谷ならではの店作りで、初年度200億円の売り上げを目指す。

 JR渋谷駅ハチ公口から徒歩数分の道玄坂2丁目にオープン。「SHIBUYA109」に隣接し、東急百貨店本店に続く文化村通りに面する好立地だ。SHIBUYA109を挟んだすぐ近くにはビックカメラが出店しており、さくらやにもごく近い立地。池袋などと同様、渋谷も家電量販店大手の戦場になりそうだ。

 会見した山田昇会長は、商圏人口を145万9000人程度、家電で1000億円規模の市場と見積もる。「広域商圏として考え、市場が活性化する中、互いが発展するような経営を目指していく」とビックカメラ、さくらやとの健全な競争を強調。「これまで池袋、新宿に流れていたお客に利便性を提供できる」と期待する。

photo 山田会長

 都市型店「LABI」は、都内では池袋や品川などに続き8店舗目。今後はヨドバシカメラやビックカメラがひしめく新宿への進出も決めている。山田会長は「都内にはまだたくさん出店可能エリアがある」と旺盛な出店意欲を示す一方、大型店が立地可能な好条件の物件を探すのは難しいのが現状で、「たまたまチャンスがある中でやっている」と話す。LABI渋谷は土地建物とも自前で所有しており、土地取得額だけで郊外型店舗「テックランド」の年間投資額に匹敵するという。

店内は「ぜいたくなレイアウト」

photo Blu-ray Discタイトルの品ぞろえで「地域ナンバー1」をうたう6階。200〜300タイトルをそろえたという

 地上7階・地下1階、売り場面積は5565平方メートル。若い女性が多い渋谷の特徴を考え、5階には生活家電とともに香水や化粧品、有名ブランドの財布などを置くなど、総合的な品ぞろえにしたのが特徴だ。

 一般の量販店では薄型テレビやデジタルカメラがぎっしりと並んでいる光景がおなじみだが、LABI渋谷では商品の感覚を広くとり、女性がゆったりと商品を吟味できるようにした。「これだけの場所でとてもぜいたくなレイアウトをしている」(山田会長)。什器を目線の高さ以下にすることでフロア全体の広さと開放感を強調するなど、渋谷の客層を研究した工夫が施されている。

photophoto 5階には白物家電に加えて化粧品やブランド品も。2階には商品の間を広くとった薄型テレビ売り場

 1階は携帯電話売り場。正面入り口ではソフトバンクモバイルのCMでおなじみ「お父さん犬」の像が出迎え、壁一面にソフトバンク端末を並べたレイアウトやiPhoneの体験コーナーなど、ソフトバンクとの関係の強さがうかがえる(渋谷に「お父さん犬の像」が登場)。

photo 1階の携帯電話売り場にソフトバンク端末が並ぶ壁が

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