米調査会社Ipsosは10月8日、有料オンライン音楽配信サービス市場についての調査結果を発表した。調査は7月15〜28日に、1249人の米在住の音楽ダウンロード購入者を対象に行われた。
立ち上げから1年になる米AmazonのAmazon MP3が確実な成長を見せており、また米RealNetworksのRhapsody MP3 Storeも宣伝と提携に注力した戦略が奏功している。しかし両サービスともに、米AppleのiTunes Storeの地位を脅かすには至らず、1位はシェア57%のiTunes Storeで、Amazon MP3(9%)、Napster(8%)、Rhapsody(7%)と続く。
Amazon MP3は、DRMフリーの楽曲を4大レーベルから提供することで、サービス提供開始1年目ながら成功を収めた。一方Rhapsody MP3 Storeは、MTV NetworksやVerizon Wirelessとの提携、そしてiTunes Storeと直接競合しないニッチ市場を選ぶことで市場シェアを伸ばした。
市場シェア上位の有名サービスが認知度、利用度ともに伸ばす一方で、多くの知名度の低いサービスはシェアを落としている。Amazonは前年比で9ポイント、iTunesは7ポイント、Rhapsodyは3ポイント、それぞれ市場シェアを伸ばしているという。
Ipsosは、今後は大手によるほかの小さな音楽配信サービスの買収や統合が進むとみる。BestBuyのNapster買収のような、若干業種が異なる企業による買収も起こると予測している。
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