米Intelは11月10日、高齢者や慢性疾患を持つ患者に治療を提供する医療機関を対象とした遠隔医療管理システム「Intel Health Guide」を発表した。同システムは7月に、米食品医薬品局(FDA)の認可を受けている。
Intel Health Guideは、自宅で患者が使用する医療機器「Intel Health Guide PHS6000」と、オンラインインタフェース「Intel Health Care Management Suite」を組み合わせ、医療機関が在宅患者を遠隔からチェックし、アドバイスなどを提供できるようにする。同社は医療保険会社や医療機関と協力し、米国内での予備実験を開始する計画だ。
Intel Health Guide PHS6000は、タッチスクリーン画面、マイク、スピーカー、ビデオカメラ、USBポート、Bluetooth接続機能、40GバイトのセキュアなHDDを備え、ブロードバンドに接続できる。患者の血圧や心拍数のデータ管理、処方せんや医師の診断を患者に知らせる通知機能、患者と医療機関との通信ツールを含むインタラクティブなツールを提供。医療機関は患者の症状を常に把握でき、患者は自宅にいながら症状について問い合わせることができる。
またIntelは大手医療機関と提携し、慢性疾患に関する情報や対処法などの情報を患者に提供する。医療関連の非営利団体Mayo ClinicからはMayoClinic.comで提供されているコンテンツのライセンス供与を受け、Health Guideで提供するという。また米心臓病協会(AHA)は、予備実験に参加する心臓疾患を持つ患者向けに、同協会のガイドラインに基づくケアプランを提供する計画だ。
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