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Microsoft、「Visual Studio 2010」の詳細情報を発表

» 2008年11月11日 10時42分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは11月10日、TechEd EMEA 2008カンファレンスで次期版開発ツール「Visual Studio 2010」の詳細と、開発者向けの新たなプログラムやツールを発表した。

 同社によると、Visual Studio 2010ではWindows 7にネイティブ対応するアプリケーションの開発を容易にしており、同OSのマルチタッチUIにも対応するとしている。Microsoft Officeに関しては、複数のOfficeのバージョンにまたがるアプリケーションの構築に対応し、SharePoint製品を使ったアプリケーション開発も新たにサポートする。

 さらにVisual Studio 2010は新しいWPF(Windows Presentation Foundation)ベースのエディタを備えるほか、C++ IDE刷新で並列コンピューティングやクラウドコンピューティング、Webサービスなどの新しいトレンドもサポートするという。

 Microsoftはまた、「Visual Studio Team System 2010」に統合されるLab Management機能も発表した。この機能は、高品質なアプリケーションの開発を可能にするほか、アプリケーションのライフサイクルを通じて開発チームとテストチームの結びつきを強化するという。仮想環境のセットアップや解体にかかる時間を大幅短縮し、再現が難しいバグを排除し、仮想マシン配備、ビルドの配備や検証の自動化などによりビルド品質を改善すると同社は説明している。

 Security Development Lifecycle(SDL)ベストプラクティスを顧客やパートナーに拡大するための新たなプログラムとモデルもリリースした。一貫したコスト効率の高いSDL実装のための「SDL Optimization Model」を無料ダウンロード提供するほか、アプリケーションセキュリティを専門とするコンサルタント会社のネットワーク「SDL Pro Network」、潜在的なセキュリティ問題を早期特定する無料ツール「Microsoft SDL Threat Modeling Tool」β版も立ち上げた。

 またVisual Studio製品のプロモーションの一環として、ほかの製品からの乗り替え顧客向けのアップグレード価格や、割引も提供する。

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