富士通は12月8日、理化学研究所から理論ピーク性能が108TFLOPSとなる新スーパーコンピュータシステムを受注したと発表した。Nehalem(開発コードネーム)を搭載する次世代Xeonによる大規模クラスターにより、性能を現行システムの約9倍に高める。2009年度第2四半期の本格稼働を予定している。
中核となる大規模並列計算用PCクラスターには、富士通のPCサーバ「PRIMERGY」次期モデル1024台(2048CPU・8192コア)が採用された。プロセッサ間とI/O間の高速データ転送技術「QuickPath Interconnect」により、高い処理性能を実現するという。1TFLOPS当たりの消費電力は現行システムの約7分の1に抑えられるとしている。
システムは同社のHPCミドルウェア「Parallelnavi」で統合し、ユーザーは計算サーバシステムの違いを意識することなく1システムイメージで使用できるという。各計算サーバから磁気ディスク装置への同時大量アクセスがあっても、ファイルデータの一貫性・整合性を保証しながら、理論性能で毎秒12.8Gバイトの転送速度を実現するとしている。
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