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IPA職員の情報流出は1万6000件 「Winny」「Share」でわいせつ画像など入手

» 2009年01月07日 00時40分 公開
[ITmedia]

 情報処理推進機構(IPA)は1月6日、職員が私物PCでファイル交換ソフト「Winny」「Share」を使用してウイルスに感染し、情報を流出させた問題について詳細を発表した。流出したファイルは1万6208件。同職員は、ファイル交換ソフトを通じてかな漢字変換ソフトやわいせつ画像をダウンロードしていたという。

 流出したファイルのうち、文書ファイルは約1万3000。IPAに関連するファイルは「ソフトウェア・エンジニアリング・センター」設立3周年記念写真など画像情報のみで、非公開の業務関連情報は確認していないが、同職員が以前働いていた企業と取引先企業約10社の業務関連データ1万件以上が含まれており、中には個人情報もあったという。

 同職員は、ファイル交換ソフトを通じてかな漢字変換ソフトやわいせつ画像を検索し、その一部をダウンロードしていた。

 職員の処分については、流出情報の全容が判明した時点で決めるとしている。

 IPAは情報セキュリティ対策を推進しており、ファイル交換ソフト利用の危険性についても以前から注意喚起してきた。今回の情報流出については「陳謝するとともに、職員の私物PCでファイル交換ソフト使用を禁止するなど再発防止に努める」としている。

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