ITmedia NEWS > 社会とIT >

増える中高年のオンラインユーザー――米調査

» 2009年01月31日 08時31分 公開
[ITmedia]

 一般に「ジェネレーションY」と呼ばれる18〜32歳の世代がネットユーザーの中心と考えられがちだが、それより上の中高年世代の利用も増えている。非営利団体Pew Internet & American Life Projectが1月28日、こんな報告書をまとめた。

 調査によると、インターネット人口の半数以上を18〜44歳が占めている。しかし中高年層の利用も増えており、2005年以降で最も利用率が増えているのは70〜75歳の層だ。2005年には26%しかオンラインを利用していなかったが、現在では45%が利用していると答えている。

 年齢層によって主なネットの用途が異なることも分かった。10代とジェネレーションY世代は、主にエンターテインメントおよび友人や家族とのコミュニケーションツールとして活用している。ただし10代は電子メールよりもIM、SNS、ブログなどをコミュニケーション手段として利用しており、2004年には89%がメールを利用すると答えていたのが、現在は73%に下がっている。また12〜17歳の78%がオンラインゲームを楽しんでいる。

 若い世代と比べると、より上の世代は情報検索、電子メール、商品購入にネットを活用している。特に中高年世代では、健康関連の情報を検索する頻度が大幅に増える。

 オンラインショッピングの利用率は「ジェネレーションX」(33〜44歳)が最も高く、18〜32歳の71%に対し、X世代の80%がオンラインで買い物をしている。10代では38%、64〜72歳では56%、73歳以上では47%だった。

 これまで中高年、または若年層に偏っていた幾つかのオンライン利用法が、73歳以下のすべての年齢層に普及するようになった。その1つがビデオのダウンロードで、2005年にはY世代以下の利用が主流だったのが、2007年にはX世代の38%がダウンロードをしていると回答した。また73歳以上も2005年の1%から13%、64〜72歳も8%から13%へと増えている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.