米半導体工業会(SIA)は2月2日、2008年の世界半導体売上高が2486億ドルだったと発表した。前年の2556億ドルから2.8%減となった。
12月の売上高は174億ドルで、前年同月比で22%減、前月比では16.6%減だった。
世界的な景気低迷により、例年であれば堅調な第4四半期の需要が大きく落ち込んだ。自動車、PC、携帯電話、企業向けの情報技術関連製品など、半導体売り上げをけん引する製品の需要が減退、半導体製品全般の売上高が大きく落ち込んだとSIAは分析している。
「半導体需要の50%以上が、世界の消費者市場の需要で成り立っているため、半導体業界は国内総生産(GDP)、消費者意識、可処分所得などに大きく左右される。2008年の1〜9月期は持ちこたえた家電製品売り上げも、世界的な経済危機への突入とともに大きく落ち込んだ」とSIAのジョージ・スカリス会長。
携帯電話とPCのメモリ需要の増加で、出荷ビット数の総計は大幅に増えている。一般的なPCが搭載するDRAMの容量は44%増えて平均1.8Gバイト、携帯電話が搭載するNANDの容量は244%増えている。しかし価格の大幅下落により、売上高はむしろ減少しているという。
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