iPhoneのロック解除は違法であるとする米Appleの主張を、電子フロンティア財団(EFF)が批判している。
Appleは先ごろ、iPhoneのロック解除(俗に「Jailbreak」と呼ばれる)は著作権侵害であり、DMCA(デジタルミレニアム著作権法)違反であると主張する意見書を米著作権局に提出した。同局は3年ごとにDMCAの見直しを行っており、Appleの意見書はそれに関連したもの。AppleがJailbreakについての法的姿勢を公式に示したのはこれが初めてという。
iPhoneは、App Store以外の場所から入手した非公認のアプリケーションを実行できないようロックがかけられている。このロックを解除するJailbreakを実行しているユーザーは推定で数十万人とみられているという。
EFFはJailbreakを違法とするAppleの主張について、DMCAを盾に互換インクカートリッジメーカーを訴えていたプリンタメーカーと同様だと批判。相互運用性のためのリバースエンジニアリングはフェアユースに当たると反論している。
EFFは著作権局に、Jailbreakや、アマチュアによる非営利コンテンツ作成のためのDVDリッピングなどをDMCAの適用対象外とするよう求めている。
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