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2009年のPC出荷台数は最悪の下げ幅――Gartner予測

» 2009年03月03日 07時59分 公開
[ITmedia]

 米調査会社Gartnerは3月2日、2009年の世界PC出荷台数は前年比11.9%減の2億5700万台になるとの予測を発表した。これまでで最悪だった2001年の3.2%減を超える史上最大の下げ幅となる。

 「世界経済の弱体化が続き、ユーザーがPCの利用期間を延ばしている中で、PC業界は異常な事態に直面している」とGartnerは述べている。

 新興国、先進国ともに不調の見通しで、新興国へのPC出荷台数は10.4%減、先進国は13%減の見通しだ。ミニノートPCの人気にけん引され、モバイルPC出荷台数は前年から9%増える見込み。しかしデスクトップPCの出荷台数が31.9%減少し、ノートPCの伸びを帳消しにする形となる。

 ミニノートPCの出荷台数は、2008年の1170万台から2009年には2100万台に増える見通し。だがPC出荷台数全体に占める割合は8%と、市場全体の下落を補うには小さ過ぎるという。

 Gartnerは、8.9インチディスプレイ、Windows XP、160GバイトHDDを搭載したミニノートPCの平均価格は年末には399ドルに下がると見込んでいる。「今後もミニノートPCの主な購入者は先進国のユーザーだろうが、価格が下がるとともに、新興国の購入者も増えるだろう」

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