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猫がスパム送信サービスを宣伝中、ロシアの事情とは?スパムが正規のビジネス

» 2009年07月16日 08時24分 公開
[ITmedia]

 猫にスパム送信サービスの宣伝をさせるロシア語のスパムメールを見つけたと、セキュリティ企業Sophosの研究者が7月15日のブログで伝えた。

 Sophosのグラハム・クルーリー氏のブログによると、このメールはケージに入った猫の写真にロシア語で「今すぐスパムが必要!」という宣伝文句が書かれ、スパム送信サービス業者の電話番号とICQ番号が記載されている。番号の一部は数字の代わりにアルファベットが使われているという。

憎めない表情でスパム送信を宣伝するスパム(Sophosより、編注:猫の画像は国内のブログサイトに掲載されたものをスパム業者が無断で盗用した疑いがあります。画像とスパム業者には一切関係がありません)

 クルーリー氏によれば、ロシアではスパムが禁止されていないため、企業などが安易にスパムを使うことも多く、このようなスパム送信サービスを宣伝するスパムを受け取ることも珍しくないという。このほかにも、恋人探しや中古車の売買などにスパム送信サービスの利用を促す宣伝メールが出回っているとして、ブログで画像を紹介した。

 スパム送信は、容認できると企業が考え、スパムで宣伝されている商品やサービスを買い続けるユーザーが世界のどこかにいる限り、迷惑メールにまつわる深刻な問題はなくならないだろうとクルーリー氏は指摘している。

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