格付投資情報センター(R&I)は9月24日、ウィルコムの発行体格付けと社債格付けをデフォルト(債務不履行)の懸念がある「CCC」に引き下げ、格下げ方向で見直しを継続(モニター)すると発表した。ウィルコムが事業再生ADR手続きの開始を正式表明したのを受けたもので、今後は「再生手続きの成否を確認した上で新たな格付けを公表する」としている。
R&Iは「ウィルコムが資金調達の安定性確保に難航している」として18日に「BBB-」に引き下げ、格下げ方向でモニターを開始。1000億円規模の債務返済期限延長を求めて事業再生ADR手続きの可能性が報じられた19日にはさらに「BB-」に引き下げた。
格付けの「CCC」は、発行体格付けでは「発行体の金融債務が不履行に陥る懸念が強い」、社債格付けでは「債務不履行に陥っているか、またはその懸念が強い」を意味する。
ウィルコムは非上場だが、2005年6月に7年満期で350億円の社債を発行している。
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