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ゼンテックが民事再生を申請

» 2009年10月08日 17時34分 公開
[ITmedia]

 通信関連ソフト開発のゼンテック・テクノロジー・ジャパンがこのほど、民事再生の適用を東京地裁に申請した。帝国データバンクによると、負債総額は101億6301万円。スポンサー候補としてシステムファクト(札幌市)が支援、事業譲渡する予定だ。

 1997年に米国シリコンバレーで創業したZentek Technology(現在は連結子会社)を母体に2000年2月設立。薄型テレビ用デジタル放送受信ソフト開発や、薄型テレビのOEM販売、携帯電話キャリア向けソフト検証テスト業務などを手掛けていた。

 国内のソフトウエア開発会社の買収や、米国、シンガポールに子会社持つなどして事業を拡大。07年3月期には売上高約63億6400万円を計上し、01年8月にナスダック・ジャパン(現大証ヘラクレス)に上場した。

 しかし積極的な投資が重荷になった上、ハードウエア事業への進出が失敗し、過去の不適切な会計処理も表面化。08年3月期の売上高は約71億600万円と過去最高だったが、最終赤字に転落。薄型テレビ販売から撤退した09年3月期は売上高が約11億800万円に落ち込み、約99億400万円の最終赤字を計上して債務超過に。今年9月1日付けで上場廃止になっていた。

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