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飛んだぞパンツの大群が 「空フェス!」大盛況(1/2 ページ)

» 2010年03月08日 15時18分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 3月6日、東京・秋葉原近くの体育館で、100枚のパンツが一斉に羽ばたいた。

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 空を飛ぶものに憧れる人々が、自作飛行機を飛ばすイベント「空フェス!」のひと幕だ。旧中学校の校舎を改装したアートスペース「3331 Arts Chiyoda」(千代田区外神田6-11-14、3月14日正式オープン)のプレイベントとして開催。150人以上が来場した。


画像 旧中学校を改装した「3331 Arts Chiyoda」は、JR秋葉原駅から徒歩7分、地下鉄末広町駅から徒歩1分
画像 150人以上の来場者で熱気に包まれた

 入場券に、ゴム動力で空を飛ぶパンツ型飛行機キット「空飛ぶパンツ」が付属。会場で組み立て講座を行い、完成したパンツをみんなで一斉に飛ばした。

 「パンツを一斉に飛ばすことができ、日本は平和だという思いを共有できた。思えば遠くに来たもんだ」――空飛ぶパンツ“実体化”の第一人者の「尻P」ことSF作家の野尻抱介さんは、感慨深げに話す。

 「空飛ぶスク水」「ロケットパンチ」など参加者が自作した“空を飛ぶもの”の展示・実演もあり、来場者は大いに盛り上がった。

みんなでパンツを飛ばしたい

画像 空飛ぶパンツの組み立てキットは会場でも販売

 空飛ぶパンツは、アニメ「そらのおとしもの」(2009年10月〜12月、テレビ神奈川などで放送)のエンディング映像がネタ元だ。パンツがV字編成を組んだり数を増やしたりしながら、群れをなして世界の空を飛ぶというもの。「鳥の3Dモーションとパンツの画像を合成して作った」(斎藤久 監督)という映像で、パンツが鳥のように生き生き羽ばたく。

 その異様な光景はネットで話題になり、野尻さんが昨年10月、ゴム動力のオーニソプター(羽ばたき飛行機)として空飛ぶパンツを実体化。玩具の企画・開発を行うクエスチョナーズは組み立てキットを商品化した

 空飛ぶパンツをみんなで飛ばしたい――「空フェス!」は、関係者のそんな思いを結実したイベントだ。主催は、野尻さんも所属する「ニコニコ技術部」と、ニコニコ生放送などを使った番組の制作・放送を行うアマチュア報道グループ「ニコ生企画放送局」(NKH)。ポストペット開発者で、一人乗り飛行機の開発プロジェクトを進めるメディアアーティストの八谷和彦さんが会場提供を申し出た。クエスチョナーズの藤岡聡社長、そらのおとしもの監督の斎藤久さん、宇宙作家クラブに所属するTBSアナウンサーの鈴木順さんも協力している。

画像 左から鈴木さん、藤岡さん、野尻さん、斎藤さん、八谷さん

パンツを作って飛ばしてみた

画像 いくつかの机に分かれて制作。母子連れの姿も

 イベントは6日午後1時にスタート。来場者は、技術部員に教わりながら空飛ぶパンツを自作したり、持ち込んだ自作ラジコンなどを飛ばしたり、ニコニコ技術部のメンバーが自作したさまざまな「空を飛ぶもの」で遊ぶなど、思い思いの時間を過ごしていた。

 来場者は30〜40代前後の男性が中心だが、小さな子どもを連れた親子連れや若い女性の姿も。空を飛ぶものへの興奮やあこがれは誰もが共通なようで、子どものようにはしゃぐ大人で会場は盛り上がった。

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