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Core i7プロセッサの偽造品出回る Intelが調査

» 2010年03月09日 14時05分 公開
[Jeffrey Burt,eWEEK]
eWEEK

 「Intel Core i7-920」の偽造品300個が、信頼度の高いオンラインテクノロジーショップNeweggに出荷されたことを受け、Intelが原因を調査している。

 報道によると、NeweggがパートナーのD&H Distributingから受け取った約2000個のCPUのうち、300個が偽造品だったという(訳注:当初、偽造品を出荷したのはD&Hと報じられていたが、後にNeweggはD&HではなくIPEXだと発表している)。

 偽造品の報告は3月5日から出始め、一部のWebサイトは偽造CPUと、それが入っていたパッケージの写真を掲載した。

 偽造品のパッケージにはスペルミス――外箱のステッカーが「socket(ソケット)」ではなく「sochet」になっているなど――が幾つか見られる。CPUが入っているはずの箱の中には、偽のプロセッサとほかの品物が入っていた。

 白紙のページしかない「マニュアル」も入っていたと伝えられている。

 YouTubeには、偽物の入った箱を開ける動画も投稿されている。

 Neweggの担当者は声明文で、同社は「Intel Core i7-920の最近の発注で起きた出荷ミス」を把握しており、顧客がこの問題に対処する手助けをしていると述べている。

 また同社は、責任の大半は「適切な商品の代わりに少数のデモ用の箱を間違って出荷した長年のパートナー」にあるとしている。

 だがIntel関係者は、この問題を単にデモ用の箱が送られただけだとは受け取っていない。同社は声明文で、「i7 920パッケージの偽造品が市場に出回っている可能性を知らされ、その数や販売された場所を特定するため調査している」と述べている。

 同社は偽造品を受け取った顧客に、パッケージを販売元か捜査機関に送るよう勧めている。

 「当社が目にしている例は、Intel製品ではなく偽造品だ」と声明文にはある。

 さらに予想外の展開として、D&Hが偽造品の出荷についていち早く報告した2つのWebサイトにコンテンツ削除要求を送ったと報道されている。

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