ネットレイティングスの5月度インターネット利用動向調査によると、サイバーエージェントのアバターコミュニティー「アメーバピグ」のユニークユーザー(UU)が増加し、月間190万超にまで成長した。「4月に始めたテレビCMの放送がUUの伸びに影響している」という。
アメーバピグは、自分の分身であるアバターを通じて仮想空間内でコミュニケーションを楽しめるコミュニティーサービス。昨年12月の88万2000から順調にUUを伸ばし、テレビCM効果もあって5月には前月の141万から約50万伸ばした。
テレビCMに加え、芸能人の参加やゲームの提供、参院選やサッカーのワールドカップのような時事に関連したイベントを開催するなど、積極的なプロモーションを展開。コンビニエンスストアなど仮想店舗の出店や製品をアバターアイテムとして提供するといったプロダクトプレイスメントなど、企業とのコラボレーションも実施している。
訪問者の約6割は女性。年齢別では、全体では30代が最も多い33%で、40代が20%でそれに次ぐ。20代は19%、20歳未満は18%だった。男性で30代の割合が特に多く、39%。20歳未満と20代の合計25%を大きく上回っている。女性の30代の割合は29%だが、20歳未満と20代の合計は45%と、男女で構成比が異なっている。
ネットレイティングスの鈴木成典シニアアナリストは、「これまで仮想空間サービスには大きく成功したものがなかっただけに、アメーバピグの訪問者数増加には注目している」とコメント。「利用者が増加することで、アバターアイテム購入のようなユーザー課金サービスによる収益拡大も望める」とみている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR