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赤い服を着れば女性にモテる? 米大学が実験

» 2010年08月04日 19時03分 公開
[ITmedia]

 女性にもてたい男性は、赤い服を着るといいようだ。米ロチェスター大学の心理学者がこのような研究結果を発表した。

 同校の心理学教授アンドリュー・エリオット氏によると、赤い服を着た男性は、女性からより魅力的に見られることが一連の実験で示されたという。「女性は赤い服を着た男性を、ステータスが高く、収入が多く、出世しそうだと評価した」

 実験では、赤や白などの枠をつけた男性の写真や、同じ男性の写真をシャツの色を変えて女性に見せ、男性の魅力度やステータスを評価してもらい、デートしたいか、セックスしたいかなどの質問に答えてもらった。男性が親切そうか、外向的に見えるかなども聞いた。

実験では男性のシャツの色を変えて被験者に写真を提示した(写真提供:ロチェスター大学)

 その結果、赤い色はステータスと魅力についての評価に影響することが示された。赤を使った写真は、ほかの色と比べて、権力があり、魅力的で、性的魅力もあると評価された。親切さや外向性などの評価には色の影響はなかった。また男性が男性を評価する場合にも、色の効果はなかったという。

 エリオット氏らは、赤い色がこのような影響をもたらすのは、文化的な理由と生物学的な理由があると考えている。赤は古来から、富や権力と結びつけられていたという。例えば古代ローマでは、身分の高い人は「赤を着る人」と呼ばれ、現代でも有名人は「レッドカーペット」で迎えられる。また生物学的な面では、マンドリルやゲラダヒヒなど人間以外の霊長類では、赤はオスの支配力を表すもので、特に群れのボスにおいて強く表れると同氏は述べている。

 この研究結果は8月2日発行の「Journal of Experimental Psychology: General」に掲載された。エリオット氏は2008年にも、赤い色が女性を魅力的に見せるという研究結果を発表している。

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