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PlayStation Network、段階的に再開 「お詫びと感謝」でサービス一部無料化も

» 2011年05月01日 15時36分 公開
[ITmedia]

 PlayStation Network(PSN)から大量の個人情報が流出した問題で、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は5月1日、セキュリティを強化した上で、近くPSNを地域ごとに段階的に再開すると発表した。ユーザーへの「お詫びと感謝の気持ち」として、定額サービスの30日間無料提供なども行う。5月中のサービス全面再開を目指すとしている。

 同社によると、情報流出を受け、攻撃を自動的に監視するソフトウェアの導入や暗号化・侵入検知の強化、ファイアーウォールの増設などを実施。またSony Network Entertainment International内に最高情報セキュリティ責任者(CISO)を置き、ソニー本体の最高情報責任者(CIO)に直接リポートさせる。

 PSNサービスは、まずオンライン対戦機能やダウンロード済みレンタル動画コンテンツの再生、アカウント管理機能などから再開する。再開時にはプレイステーション 3のシステムソフトウェアをバージョンアップし、全ユーザーにアカウントのパスワード変更を求める。パスワード変更は、既にユーザーのアカウントで機器認証されているPS3か、登録している電子メールアドレス経由でのみ可能としている。

 再開に当たり、「ご迷惑、ご心配をおかけしたユーザーの皆様へのお詫びと感謝の気持ちとして」、特定コンテンツの無料ダウンロードや定額制サービス「PlayStation Plus」の30日間無料提供(500円相当)などを行う。

 この日、ソニーの平井一夫副社長はソニー本社で会見し、「ユーザーの皆様には多大なご心配とご迷惑をおかけしました。誠に申し訳ございませんでした」と謝罪した。

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