日立製作所が5月11日発表した2011年3月期の連結決算は、最終損益が2388億円の黒字(前期は1069億円の赤字)と過去最高になった。
売上高は3.9%増の9兆3158億円。東日本大震災の影響があったものの、新興国向け中心に建設機械が好調だったほか、エレクトロニクスや自動車関連分野の需要の回復に伴い、高機能材料部門やオートモティブシステム部門、電子装置・システム部門などが増収だった。
営業利益は約2.2倍の4445億円。増収に加え、構造改革効果やコスト削減が奏功。構造改革費用などを計上した前期からの反動で、税引き前利益は約6.8倍の3031億円と大幅に拡大。最終損益は黒字転換を果たした。
情報・通信システム部門の売上高は3%減の1兆6520億円。ストレージが海外で好調だったものの、国内でIT投資抑制の影響を受け、ソフトウェア/サービス、ハードウェアが減収に。ただ、プロジェクト管理の強化やコストの削減等により、ソフトウェア/サービスが増益となるなどし、営業利益は40億円増の986億円を確保した。。
今期の業績予想は「東日本大震災の影響により、現時点で合理的な算定が困難」として未定とした。
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