米GoogleはWebブラウザ「Google Chrome 11」安定版のセキュリティ問題を解決するアップデートを5月12日付で公開した。Mac、Windows、Linuxなどの主要OSに対応している。
Googleのブログによると、最新版の「Google Chrome 11.0.696.68」では2件の脆弱性に対処した。また、Chromeに組み込んでいるAdobe SystemsのFlash Playerを、Adobeに先駆けて最新版のバージョン10.3に更新した。
脆弱性はブラウザレンダリングエンジンのWebKitとSVGフィルタに存在していたという。いずれもGoogle社内で見つかったもので、危険度は上から2番目に高い「High」と位置付けている。詳しい内容は公表されていないが、米US-CERTは任意のコード実行に利用される恐れがあると指摘している。
Flash Player 10.3はこれまでAdobeがβ版として提供していたバージョンとなる。セキュリティとプライバシーの強化、安定性の向上を図ったほか、企業と開発者向けの新機能を盛り込んでいる。
Google Chromeをめぐっては、フランスのセキュリティ企業VUPENが脆弱性を突いてハッキングすることに成功したと9日に発表したが、Googleはこれについて正式なコメントなどを出していない。
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