6月8日に世界のWebサイトが1日だけIPv6に対応する実験を行う「World IPv6 Day」の影響で、Internet Explorer(IE)7/8かWindows XPのユーザーが、一定の条件下で一部Webサイトにアクセスできない障害が発生する可能性があるとして、マイクロソフトが対策を呼びかけている。
World IPv6 Dayは、IPv6への移行を進めるために必要な課題を確認するために、GoogleやFacebook、Yahoo!JAPANなど世界のWebサイトがIPv6によるサービスを提供するトライアル。日本時間の6月8日午前9時〜9日午前8時59分まで、参加サイトが一斉にIPv6対応にして影響をはかる。
障害が発生する可能性があるのは、(1)IE 7/8かWindows XPのユーザー、(2)NTT東西のフレッツ光を利用している、(3)ホームルーターを使用していないか、IPv6対応ホームルーターを使用している──という環境の場合。
標準のフレッツ光はIPv6に対応しておらず、アプリケーションはIPv6通信に失敗した場合はIPv4に切り替えて通信を行うが、IE 7/8ではこの切り替えに失敗する場合があるためという。
対策として、Windows Vista/7の場合はIE 9へのアップグレードやIPv6を使用しない設定への変更など、XPの場合はIPv6を使用しない設定に切り替えることで障害を回避できるとしている。詳細はWebサイトで。
同様に、フレッツ光などの接続サービスとWindows Vista/7、Mac OS X(10.4以降)、iOS、Androidなど標準でIPv6に対応したOSを利用している場合、サイトの表示に最初だけ20秒程度かかったり、サイトが表示されなかったり、メールの送受信ができなかったりする可能性があるとして、日本インターネットプロバイダー協会などが注意を呼びかけている。
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