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HP、Oracleを提訴――Itaniumのサポート打ち切りは違法

» 2011年06月16日 13時38分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Hewlett-Packard(HP)は6月15日(現地時間)、米Oracleが米Intelのプロセッサ「Itanium」向けのソフトウェア開発を打ち切るのは違法だとして、同社を提訴したと発表した。

 HPは、OracleがItaniumのサポートを打ち切るのは契約違反であり、HPのItaniumプラットフォームの顧客をOracle自身のプラットフォームに移行させる違法行為だとし、Oracleの決定変更を目的にカリフォルニア州上位裁判所に提訴した。

 これに対し、Oralceは直ちに声明文で「HPの申し立ては真実ではない」と主張した。2010年9月に契約を結ぶ際、HPはOracleにItaniumのサポートを保証するよう求めたが、Oracleはこれを拒否し、最終的に契約からサポートを保証する条項は削除されたという。

 Oracleは、その時点では「Itaniumを終了する計画が既にあったこと」を知らず、2011年3月に知ったという。同社は、「HPは契約締結時にIntelがItaniumを終了させる計画を知っていたから、Oracleにサポートの保証を求めたのだと確信する」としている。

 Oracleは「HPは、Itanium終了の計画など無いと顧客や株主に信じさせるような公式声明を多数発表しているが、計画は存在する。IntelによるItanium開発終了の計画は、HPによるOracleに対する悪意ある無駄な訴訟のおかげで、法廷で明るみに出るだろう」というコメントで声明文を締めくくっている。

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