米Microsoftは6月30日(現地時間)、オンラインメールサービス「Hotmail」をアップデートし、高速化したと発表した。例えばメッセージの表示では、従来3.3秒かかっていたところを0.18秒に短縮したという。
Microsoftは、ローカルストレージを利用したキャッシング、プリローディング、非同期通信の3つの技術を使って高速化を実現したとしている。
新Hotmailでは、1度ダウンロードしたメッセージリストと開いたメールはWebブラウザのDOMにキャッシュされる。アカウントに変更があるとサーバがブラウザにそれを通知し、ブラウザがデータを更新する。ブラウザを閉じると、キャッシュは削除される。
また、ユーザーがメッセージリストを閲覧している間に各メッセージをプリロードすることで、ユーザーがメッセージを開くときに待たずに済むようにした。
さらに、従来はユーザーインタフェースの更新(メッセージを削除した後のメッセージリストの再表示など)に時間がかかっていたが、サーバとの非同期通信を採用したことで、こうした遅延を解消した。
Internet Explorer 9などのHTML5をサポートするWebブラウザでは、Hotmailをより高速に利用できるという。同社は、今後もHotmailの高速化を進めるとしている。
Microsoftは6月に、無料クラウドストレージ「SkyeDrive」をアップデートし、高速化している。
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