米Facebookの友達の連絡先データをGmailなどの他のサービスに移行できるGoogle Chrome向け拡張機能「Facebook Friend Exporter」の開発者が、「Facebookがデータ移行を阻止しようと懸命になっている」と主張している。開発者のモハメッド・マンスール氏が7月5日(現地時間)、Chrome Web Storeの同拡張機能のページで明らかにした。
Facebook Friend Exporterは、Facebookの友達のデータ(名前、メールアドレス、電話番号など)をCSV形式のファイルとしてエクスポートするか、Gmailに直接インポートできるようにするツール。英語版のFacebookでしか使えないが、2010年11月の公開から既に2万4000回以上ダウンロードされている。
マンスール氏によると、Facebookは7月5日から、ユーザーのプロフィールから友達からのメールを削除し始めたという。このため、Facebook Friend Exporterがうまく機能しなくなっており、マンスール氏は現在、ツールの改訂に取り組んでいるとしている。同ツールは、米Googleがソーシャルサービス「Google+」を発表してから、同サービスへのデータ移行ツールとして注目を集めていた。
マンスール氏は「Facebookが望もうと望むまいと、“あなたの”データをFacebookから獲得しよう。あたなはFacebookに友達のデータを提供しており、それを取り戻す権利を持っている」とユーザーに呼び掛けた。
Facebookはプライバシー保護の目的で、ユーザーがFacebook外に連絡先データをエクスポートすることを利用規約で明確に禁じており(米Microsoftと米Yahoo!へのエクスポートは許可)、GoogleはこれによりFacebookがユーザーを“データの袋小路”に置き去りにすると非難している。
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