カナダのNortelの特許ポートフォリオ競売で敗れた米Googleが、米IBMの1000以上の特許を購入していたと、Bloombergが7月29日(現地時間)に伝えた。
米国特許商標局(USPTO)のデータベース(リンク先はデータベースの検索ページ)に、7月11日と12日にIBMからGoogleに1029の特許が再譲渡された記録がある。SEOコンサルティング企業の米SEO by the Seaが自社サイトで、全特許のリンク付きリストを公開している。これによると、特許の種類は検索関連からプロセッサ製造に関するものまで広範にわたる。
Googleは4月、自社やAndroidでのパートナー企業への訴訟を抑止する目的で、2009年に破産保護を申請したNortelの特許ポートフォリオを購入しようとしたが、競売で6月30日、米Apple、米Microsoft、ソニーなどの企業連合に敗れた。
Googleは米OracleにJavaの特許侵害で提訴されているほか、Android端末メーカーの台湾のHTCや韓国のSamsungがそれぞれAppleに、米MotorolaがMicrosoftに提訴されている。GoogleはNortelの特許ポートフォリオへの入札の際、かねてイノベーションを妨げる特許訴訟を阻止するための特許法の改正を提唱してきたが、こうした訴訟から自らを守る最も有効な手段は、豊富な特許ポートフォリオを保有することだという結論に達したと発表していた。
Nortelは7月29日、45億ドルでの特許ポートフォリオ売却が完了したと発表した。
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