米国のモバイル広告市場規模は2011年、10億ドルを超える見通しだ。米調査会社のeMarketerがこのような予測を発表した。
同社によると、米国の広告主は2011年に、モバイル広告におよそ12億3000万ドル投資するという。前年の投資額は7億4300万ドルだった。同社は、2015年のモバイル広告費は44億ドルに上ると見込んでいる。モバイル広告には、携帯電話とタブレットに表示されるバナーや動画広告などのディスプレイ広告、テキストメッセージ広告、検索広告が含まれる。
eMarketerは、モバイル広告市場拡大の要因として、スマートフォンとモバイルインターネット利用の急激な普及を挙げた。同社によると、2011年末までに、米国の携帯電話ユーザーの38%はスマートフォンを使うようになり、41%は最低でも月に1度、モバイル経由でインターネットを利用するようになるという。
モバイル広告の内訳は、2011年はメッセージング広告が36.1%で最も多いが、2015年には検索広告(40.2%)、バナーおよびリッチメディア広告(36.4%)がメッセージング広告(14.4%)を大きく上回るとeMarketerは予測する。また、ビデオ広告が最も急成長するとみている。
同予測は、複数の調査会社のデータ、主要なモバイル広告ネットワーク企業のデータ、スマートフォンやタブレットの使用傾向、業界幹部へのインタビューに基づいた独自の分析をベースにしているという。
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