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» 2011年11月08日 19時56分 公開

2次創作がコンテンツの寿命を延ばす──角川会長と川上会長が話す、ネット時代の電子書籍(2/3 ページ)

[ITmedia]

本命は「Kindle Fire」?

photo 川上会長

 角川会長は、電子書籍のメインは「スマートパッドだと思う」とタブレット型端末に期待。「Kindle Fireではないと電子書籍時代は来ないのではないかと思っている」とした。

 Kindle Fireは米Amazon.comが11月15日に発売するAndroidタブレット。199ドルという安価な価格で登場し、Amazonのコンテンツサービスを利用できる。国内では動画などのコンテンツ不足から発売は厳しいという見方が多いが、「そういう端末が提供されることでコンテンツも提供されるだろう。地上デジタル移行でテレビ局の意識は変わった」とみる。

 川上会長は「日本の業界の人が分かっていないとは思わない。具体的なビジネスのイメージが見えないから遅いのであって、見えないのに進んでるとしたらむしろ危険だと思う。ひょっとしたらこうなるのでは、というレベルではイメージを持ち始めているのだろうとは思う」とした。

 津田さんが「ニコ生が面白いことをやっている」とテレビ番組の作り手がうらやましく思っていることを紹介すると、川上会長は「テレビが自爆している部分がある。『電波少年』とかもうテレビじゃやっちゃいけないんですよね。テレビに限界がきたのではなく、いろんなルールができたから面白くなくなった。自主規制がいけない」と指摘する。例えば番組で料理が登場したら「この後スタッフがおいしくいただきました」と表示される──のは、もはやネットでもパロディにされる“お約束”だが「こういうルールを誰が作ったのかと言えば、それは視聴者が電話でクレームを付けたから。ユーザーが望んでいないルールができつつある」という。

 川上会長は「ネットもこのまま行くとこうなる。自主規制はユーザーの声でやるものだ。ニコ生でも実際にそういう現象が起き始めていて、ユーザーがルールを作ってあげ始めている」という。

 角川会長は「コンテンツの多様性が確保できれば心配することはないんじゃないかな」と応じたのに対し、川上会長は「ユーザーが好きなものを見るって理想の世界だと思うんですけど、好きなものがある人って少なくて、みんな強制されたいんだと思うんですよ(苦笑)」とした。

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