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Siri英国版の“中の人”が名乗り出る――英Telegraph報道

» 2011年11月11日 07時42分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]
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 テレビのCMで、「Siri」は自分の声だと気付いた――。英国でナレーションなどの仕事に従事するジョン・ブリッグス氏が英紙Telegraphに語った。

 米Appleの音声によるパーソナルアシスタント機能Siriは、英国版では米国や日本の初期設定と異なり、男性の声だ。

 Telegraphの11月10日(現地時間)の記事によると、ブリッグス氏は5、6年前に米Scansoftの仕事で、3週間かけてテキスト音声変換向けに5000文を録音したという。同氏が抑揚なしに読み上げた文をScansoftが音声に分解し、あらゆる文章を読み上げられるようにした。Scansoftはその後、Siriの音声認識技術を担う米Nuanceに買収された。

 Nuanceはこの音声をダニエルと名付けたという。Nuanceの音声技術「Vocalizer」のページ(PDF)によると、英国版の男性の声の名前はダニエルになっている。

 ブリッグス氏は、AppleからSiriについて公言しないよう頼まれたが、同氏はAppleと契約を結んでいないと指摘した。

 Appleの対応を不満に思うかという問いに対し、ブリッグス氏は「Scansoftから十分な報酬をもらったし、私はAppleの製品が好きだ。それに、Siriは画期的だと思う」と答えた。同氏のWebサイトには、iPadを持った同氏の写真が掲載されている。

 同氏はラジオのパーソナリティ、BBCのクイズ番組の出題の声、カンファレンスでのファシリテーターなどを務めている。以下は同氏がセミナーでジャック・ウェルチ氏にインタビューしている様子だ。

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