米Googleは11月18日(現地時間)、オープンソースのWeb向け画像フォーマット「WebP(ウェッピーと読む)」に、可逆圧縮(ロスレス圧縮)モードと透過度を設定できるアルファチャンネルを追加したと発表した。
WebPは、同社が昨年9月に発表した画像フォーマット。Webサイトのページ読み込みの高速化を目的としており、ビデオフォーマット「WebM」のビデオ圧縮技術「VP8」を流用している。発表の時点では、JPEGのような非可逆圧縮にのみ対応していた。10月にはアニメーション、ICCプロファイル、XMPメタデータをサポートした。
Webページ向けの画像フォーマットとしては、一般に写真など階調の細かい画像にはJPEGが、ロゴやアイコンなどにはPNGが、アニメーションにはGIFが採用されることが多いが、今回の機能追加でWebPがそれらに取って代われることになる。ただし、今のところWebPに対応するWebブラウザはGoogle Chrome、Opera、Android 4.0(コードネーム:Ice Cream Sandwich)のブラウザのみだ。
可逆圧縮モードでは、ファイルサイズをWeb上のPNGファイルより平均45%削減できるという。pngcrushやpngoutで再圧縮したPNGと比較しても28%小さい。
透明度を設定するアルファチャンネルは、可逆/非可逆の両方で利用できる。アルファチャンネルを適用した可逆圧縮ファイルは、WebPでレベル90で非可逆圧縮したファイルよりサイズが22%しか増加しないという。
Googleは、PNGファイル、WebPで可逆圧縮したファイル、アルファチャンネル付きWebPファイルの3種類を比較できるギャラリーを用意した。また、Google画像検索で検索クエリに「filetype:webp」と追加すればWebPファイルを検索できる。
WebPの詳細や関連ツールはGoogle Codeのページにまとめられている。
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