米Microsoftは11月29日(現地時間)、同社のクラウドスイート「Office 365」とクラウドストレージ「SkyDrive」をアップデートしたと発表した。
Office 365は、Microsoftのスマートフォン「Windows Phone」をサポートした。ユーザーは同端末からSharePoint Onlineの文書を閲覧・アップデートできる。「Lync for Mac」で米AppleのMac用OS「OS X Lion」にも対応し、MacユーザーはOffice 365上でIM、プレゼンス機能、ビデオ会議機能を利用できる。また、SharePointに、企業のオンプレミスなCRMやSAPのソフトウェアにアクセスする機能を追加した。
Microsoftによると、6月に一般提供を開始したOffice 365は、同サービスの旧版に当たる「Business Productivity Online Suite(BPOS)」の8倍の速度で採用されており、採用企業の90%以上は小規模企業という。
SkyDriveのアップデートは、6月のアップデートと同等の大規模なものになった。フォルダを意識せずにファイルの共有を設定できるようになり、共有メンバーをFacebookやLinkedInなど外部サービスから選ぶこともできる。例えばOffice Wordのオンライン版で「共有」を設定することで、アプリから移動せずに文書を共有できる。また、SkyDrive上の写真を直接Facebookに投稿することも可能になった。
ファイル管理機能も強化した。新規フォルダの作成やフォルダ名の変更がインラインでできるようになり、複数のファイルの一括削除やダウンロードが可能になった。また、ドキュメントや写真のファイルを右クリックすることで、各種操作を選択できるようになった。
また、HTML5のファイルAPIを採用し、ファイルをドラッグ&ドロップでアップロードできるようにした。同社の次期Webブラウザ「Interent Explorer(IE) 10」やGoogle Chrome、Firefox、Safariなど、HTML5対応ブラウザでこの機能を利用できる。
このほか、写真のスライドショーの操作性改善や、PDFファイルとRAWフォーマットの写真ファイル(対応コーデック一覧)のアップロードと閲覧を可能にした。
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