AT&TのT-Mobile買収に反対する報告書をFCCが公開
米連邦通信委員会(FCC)は11月30日(現地時間)、米AT&TのT-Mobile USA買収で生じる問題を指摘し、買収に反対する109ページに上る報告書(リンク先はPDF)を公開した。
FCCのジュリアス・ジェナコウスキー委員長は声明文で、「この買収に関する調査は、市場における健全な競争を守る目的で実施した。今後いかなる買収申請があってもこの目的は変わらない」と語った。
AT&Tは3月に、独Deutsche Telekom傘下のT-Mobile USAを390億ドルで買収することで合意に達したと発表した。この買収が完了すれば、AT&Tは米通信キャリアとして圧倒的な首位に立つことになる。
これに対し、米司法省(DOJ)や競合の米Sprintが独禁法違反になるとしてAT&Tを提訴している。
規制当局のFCCは先週、この買収に関する公聴会を開くと発表したが、これに対しAT&Tは26日、FCCへの買収承認の申請を取り下げた。DOJとの訴訟を解決してから再申請するものとみられていた。
AT&TはFCCが報告書を公開したことに対し、この報告書は公式なものではなく、効力はないし、AT&TはFCCに事前に説明の機会は与えられなかったとして抗議する声明文を発表した。
AT&TはFCCへの申請取り下げを発表した際、買収が成立しなかった場合の違約金40億ドルを10~12月期に計上することも発表している。
米Wall Street Journalによると、AT&TとDeutsche Telekomは買収が成立しなかった場合の次善の策として、合弁会社の設立を検討しているという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
Tesla、新型「Roadster」発表 SpaceX技術で“飛べる”モデルも 日本でも予約受付中
-
2
「『楽天カード公式』から詐欺メール」報告相次ぐ ドコモメールに公式マーク付きフィッシング、一部企業の認証設定に脆弱性
-
3
研究者グループ、中国Tencentのクラウド上の“逸脱”AIエージェント群と交信 報告書の隠しテキストで呼び込む
-
4
「セキュリティソフトも売ってるのに」ソースネクスト会員情報漏えい、パスワード含む最大2252万件 API不正利用される
-
5
Microsoft、3つの国際的な犯罪ネットサービスを解体へ 日本狙った詐欺がきっかけ
-
6
緊急地震速報「震度7」は誤報、東伊豆町が謝罪 研修中の人為的ミス
-
7
「NERV防災」緊急地震速報のカウントダウンをロック画面に表示 リアルタイム更新通知に対応
-
8
Amazon、Beeの新AIデバイス2機種発表 リストバンド型とスマホ装着型、会話を要約し「Alexa+」と連携
-
9
バーガーキング、約1118万件漏えい 公式アプリ会員システムに不正アクセス
-
10
デジハリ大、「Claude」を全学導入へ──国内初、“回数気にせず”使い放題に
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR