スクウェア・エニックス・ホールディングスは12月9日、米Googleと協力し、「家庭用ゲーム機向けと同等」のゲームをWebブラウザ上で提供していくと発表した。ブラウザ上でネイティブコードを実行する技術「Native Client」を活用、Chromeブラウザで動作するゲームの第1弾を月内にリリースし、来年中に複数のタイトルを公開するとしている。
米Google本社で開かれたNative Clientの発表会に、スク・エニの和田洋一社長が出席し、第1弾ゲーム「Mini Ninjas」を披露した。
同ゲームは2009年に英Eidos(スク・エニ子会社)がリリースした忍者アクションゲーム。12月中にオープンβサービスを開始する予定で、ダウンロードやインストールなどの操作をしなくてもChromeウェブストアから遊べるという。オープンβの利用には今後リリースされるChromeのβ版(Chrome 17)が必要。
和田社長は「Native Clientによって、ブラウザ上で家庭用ゲーム機向けネイティブアプリケーションと同等のクォリティのゲーム体験を提供できる。スク・エニはこのテクノロジーを活用し、カジュアルゲームに加えて高品質なゲームを提供し、ブラウザゲーム市場の可能性を広げていく」としている。
Native Client(NaCL)はWebブラウザ上で安全にネイティブコードを実行するためのサンドボックス技術で、Googleがオープンソースとして公開している。GoogleのWebプラットフォーム部門ディレクター、イアン・エリソン・テイラー氏は「スクウェア・エニックスのようなゲーム開発会社が、Native Clientを活用して高品質で高度なゲーム体験が可能となるコンテンツを提供することを大変嬉しく思う」とコメントしている。
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