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Android Marketに悪質アプリが再び流通、人気ゲームの無料版にマルウェア

» 2011年12月13日 08時16分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米Googleの公式アプリケーションダウンロードサイト「Android Market」で、「Angry Birds」など人気ゲームの海賊版にマルウェアが仕込まれているのがまた見つかり、Googleが同マーケットから削除する措置を取った。セキュリティ企業各社が12月12日のブログで伝えた。

 F-SecureやSophosのブログによると、悪質なアプリケーションは「Logastrod」という名の開発者が配布していた。「Angry Birds FREE」「Cut the Rope FREE」「NEED FOR SPEED Shift FREE」など、人気ゲームの無料版と称する海賊版が少なくとも十数種類、公開されていたという。

 これらのアプリケーションには不正なコードが付け加えられ、ユーザーがインストールすると、料金課金用の番号にSMSを送信してしまう仕掛けになっていた。ユーザーは請求書を受け取って初めて問題に気付くケースも多いという。標的になっていたのは欧州や中央アジア、ロシアなど18カ国のユーザーだった。

 Googleでは問題の発覚を受けて悪質なアプリケーションをAndroid Marketから削除したが、公開されてから既に1日以上たっており、少なくとも1万人以上がダウンロードしてしまったとSophosは伝えている。

 F-Secureによれば、悪質なアプリケーションを配信していたLogastrodは「Miriada Production」の別名でもAndroid Marketにアカウントを持っていたとの情報も寄せられた。同マーケットにはこうしたアカウントが複数存在する可能性もあると同社は見ている。

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