ジャストシステムは、Microsoft Office互換の法人向けオフィスソフト「JUST Office」の新バージョンを2月26日から提供する。ニーズの高かったWord互換のワープロソフトを追加したほか、表計算ソフトやフォントなどで互換性を大幅に向上しているという。ソフトを絞って安価にしたラインアップも追加する。
新たに新規開発したワープロソフト「JUST Note」を追加。標準で「.doc」でファイルを保存し、マクロなど一部を除いてWordとの高い互換性を実現したという。UIはWord 2003に準拠し、Word文書の罫線の再現性も高いとしている。
互換ソフトとしては初めて、MS Office搭載フォントと同じ和文フォント11書体/欧文フォント26書体を搭載。MS Officeで作成した文書を読み込んだ際、フォントが異なると生じるレイアウト崩れなどが起きにくくなるとしている。
表計算ソフト「JUST Calc」ではソースコードを見直し、大きなファイルの読み込み時や数式計算などの速度が大幅に向上しているという。Excelとの互換性も向上させ、オートシェイプやふりがな、グラフシート、ハイパーリンクなどに対応したほか、関数も実用上十分な8割以上をカバーしたとしている。
プレゼンテーションソフト「JUST Slide」でも操作の互換性向上などを図ったほか、グラフィックスソフト「花子」と日本語入力システム「ATOK」は最新版にバージョンアップした。
PDFソフトや印刷コスト低減ソフトなどを含む「「Standard」が1ライセンス2万1000円。ワープロ、表計算、プレゼン、ATOKなどに絞った安価なライセンス「Corporate」をラインアップする。こちらは1万8000円。
JUST Noteや今回のバージョンアップ版は、従来のJUST Officeユーザーには無償提供する。
JUST Officeは、MS Office互換ソフト市場向けに「一太郎」などのノウハウを活用して開発した。昨年から販売し、総務省や宮崎県、三重県松坂市などが採用を決めており、オフィスソフトのコストを抑えたい企業などからも引き合いがあるという。
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